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吃音と脳機能

吃音(きつおん)と脳機能

 吃音に関する脳の研究が進むようになって、吃音の原因は親の育て方の問題だ、舌や喉の問題だ、といったような古い考えが退けられるようになりました。

どうして近年になって脳の研究が進むようになったかといえば、fMRI(functional magnetic resonance imaging:磁気共鳴機能画像法)やPET(positron emission tomography:ポジトロン断層法)といった技術で、脳の動きを観察する方法が発達したからです。

脳には右と左の脳があり、それがつながって様々な機能を実現しています。ここで、吃音に関して観察された事実として、吃音のある人は脳の右半分が吃音のない人に比べて過剰に活動している、ということがわかっています。

ここから、右半分が過剰に動いているせいで、吃音が生じている、とまでいってよいかは意見が分かれるようです。しかし、こうした観察事実を元に、脳の機能や構造に何らかの異常がある、ということが有力な考え方とされるようになってきました。

獲得性の吃音―――つまり、吃音がなかった人が事故や病気で吃音になることは、一般的な吃音とは別です。

こうした外的な要因なしで吃音になる人は、生まれつき脳の機能や構造が吃音でない人と違っているということが分かってきたのです。こうして、吃音に先天性があるということが支持されるようになりました。

吃音の脳について分かっていること分かっていないこと

 上述したように、吃音を持っている人の脳を調べると、「右半分の動きが活発で、左半分の動きが鈍重」ということがわかっています。

しかし、これは、原因のメカニズムについて詳しく述べたものではありません。この観察事実だけでは、右左の活動の差は他のメカニズムの結果である可能性があります。

吃音の持ち主の脳の機能や構造が、そうでない人と異なっていることははっきりとしています。しかし、具体的にどの部位が問題なのか、というレベルにまでは研究が進んでいないようです。

現在では、複数の脳の機能が吃音に関わっているということがわかっています。獲得性吃音の研究によって、言語に関する脳の部位以外に損傷が出た時にも、吃音が生じることが分かっているからです。

では、どういうメカニズムが吃音を引き起こしているのか、ということについては現在研究が進められています。

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